色を纏う

街中を歩いて人間観察。lunchにカフェへ入る。
「いらっしゃ〜い」女性の気の抜けた声にフランクな店だなと思う。
仕事はその場の色を身に纏って働かなければならない。
同じ仕事の人には近い色を感じる。
デザイナーなら毎回クライアントの色を纏いながら自分の手を動かす。
よく上司がイタコみたいに魂を乗り移らせて仕事するんだと言ってた。
クライアントごとに色を使い分け、なおかつ自分の会社の色そして自分自身の色。全てを纏い作業する。
色々な色に染まりすぎると元の自分の色を忘れそうになる。
カフェ店員の色、不動産屋の色、宇宙飛行士の色、陶芸家の色。
これからフリーになる自分は色ときれいに交ざりあって行きたい。
14日で会社への出勤も終わり。もうすぐ自由の身なのだ。