夜の思い

考えこんでしまう夜には
何かを描いてみよう。
孤独が頭の中を包囲する日には
誰にもわからない様にこっそりと書き綴ろう。
頭の中を、この目の奥にはしるむず痒さを、
誰に言う訳でもなく書きとどめておくのだよ。
月夜にあの娘が頬をつづらす涙の様に
音にならないこの感情を。
紙の上では自由でいられるから、
誰にも抑制されないこの自由。
私の頭上に枝をひろげる大木に向かって
「ありがとう」を言うのだ。
いつもそこに居てくれるあなたに感謝をあらわす。
有り難う